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左から【結晶のまま】、【石臼挽き】、【石窯 焼き塩】
【結晶のまま】、【石臼挽き】、【石窯 焼き塩】と3種類あるカンホアの塩。各種は粒の形状や水分など性質が違うため、三者三様です。主なご使用例をあげてみました。
各種別になっている、カノウユミコ塩料理レシピ集(野菜料理)も参考になります。
● 主な用途 ●
スープ、汁もの、ソース・タレ、ドレッシングの類はもちろん、パンの生地、漬けもの、練りもの、煮ものなど幅広く一般使いに。自家製の梅干し、味噌、醤油などもこのタイプになります。
塩味のスープには特にカンホアの塩の味が活きます
(カノウユミコ塩料理レシピ集「塩おでん」より)
● 解説 ●
塩は溶かして使うことが多いので、一番溶けやすい【石臼挽き】の用途が最も幅広いでしょう。例えばおにぎりの場合、手に塩をつけて握るときには【石臼挽き】、握ったあとから塩を振るときには【石窯 焼き塩】です。またサラダの場合、ドレッシングに溶かすなら【石臼挽き】、盛りつけ後に振るなら【石窯 焼き塩】となります。
● 備考 ●
「溶けやすい」とは同時に空気中の水分にも溶けやすいということ。ですから、比較的「湿気やすい」とも言えます。湿気が気になる方は、サラサラの【石窯 焼き塩】をお使いください。
● 主な用途 ●
グリルや焼き物(焼き魚、焼肉、焼き鳥など)、サラダ、お造り、天ぷら・豆腐のつけ塩、その他料理の仕上げ、また卓上用としても。
パラパラと均一に適量振りやすい【石窯焼き塩】
● 解説 ●
【石臼挽き】を石窯で焼いた【石窯 焼き塩】は、ほとんど水分がなくパラパラ。「均一」かつ「適量」を振るのに適してます。例えば、天ぷら、豆腐を「塩で」の場合など。また、【石臼挽き】より少しだけ溶けにくくなっています。素材にのせる感覚で振って、口の中で塩を溶かすことで、素材自体の味を感じた後に塩味がきいてきます。焼き物、お造り、特に白身の魚にも、パラパラ振って、レモンやスダチを搾って食べるのもおいしい使い方です。
● 備考 ●
石窯にて高温(約600℃)焼成された【石窯 焼き塩】は、湿気りにくく、サラサラさが長持ちしますが、「湿気りにくさ」とは「溶けにくさ」と同じ。【石臼挽き】よりも少し溶けにくくなっています。【石窯 焼き塩】をパラパラと素材にのせたものを食べると(噛むと)、口の中では、まず素材の味を感じ、そのほんの少しの間の後(時間にしたら1〜2秒後)、【石窯 焼き塩】が溶け始め、素材の味を追いかけます。そして、2つの味が一緒になります。
塩は溶かして使うだけではありません。こうして素材に「のせて」使うことで、素材の味をより感じられることもあります。抹茶を頂く際、最初に甘い菓子を食し、口の中が甘くなったところで、苦い抹茶を頂くと、その菓子がよりおいしくなるように、口の中で少しの間をもって塩が溶けることによって、素材の味をより引き立てます。また、少しの溶けにくさゆえ、【石窯 焼き塩】は【石臼挽き】よりも塩味を柔らかく感じます。
● 主な用途 ●
トッピング(サラダ、ピザ、菓子、プレッツェルなど)、お酒のアテ、料理の飾り塩、バスソルトなど。
マフィンにトッピングされた【結晶のまま】
● 解説 ●
【石臼挽き】と比べ、粒が大きい分溶けにくいですが、「ゆっくり溶かす」には適している【結晶のまま】。また結晶自体の美しさも特徴です。口の中でもゆっくり溶け、徐々に塩味を感じるので、じっくりと塩自体を味わえます。例えばトッピングにすると、口の中で、塩味と素材の味が出会います。飾り塩・お酒のアテとしても、小さな飴玉のように舌の上で味わえます。また、このきれいな結晶も、バスソルトでは、問題なく溶けます。
● 備考 ●
【結晶のまま】は、天日結晶した粒そのままなので、海水の味の違う成分が層を成して大粒の結晶になっています。なめると外側の層から徐々に溶け、味の変化を感じます。また、口の中でゆっくり溶ける分、感じる塩辛味も柔らか。こうした味の変化や柔らかさは、この結晶が天日で(低温で)ゆっくり形作られているためです。