home > カンホアの塩とは? TOP > 「カンホアの塩」の天日製法 > 3:天日乾燥、石窯焼き
天日乾燥風景
石臼で挽かれて細かくなったカンホアの塩を、温室内にある台の上に広げて天日乾燥します。(石臼で挽かない【結晶のまま】は、「Step 6.枯らし」の後、この天日乾燥になります) ベトナムの一般の天日塩はボイラーによる乾燥ですが、カンホアの塩は、天日にこだわります。温室内の温度は一年中40℃を越えます。これも熱帯の乾期だから出来ること。南国の力強い陽差しを浴びて、10%以上あった水分はおよそ6%までになります。
窯焚き風景
石臼挽きしたカンホアの塩を陶器の壺に入れ、カンホアの塩の【石窯 焼き塩】専用に作られた石窯で焼きます。3日間かけてじっくりと焼きます。最高温度は600℃。この温度でカンホアの塩に含まれる「湿気やすく苦味」のマグネシウム分(塩化マグネシウム)が、「湿気にくくまろやかな味わい」の酸化マグネシウムに変わります。水分がほとんどなくなってサラサラなのはもちろん、一段と柔らかでデリケートな塩味になった【石窯 焼き塩】ができ上がります。
夾雑物をひとつひとつ手作業で取り除く
最後の工程として、カンホアの塩は、少量ずつお盆の上に広げられ、目と手によってひとつひとつ夾雑物が取り除かれます。一般の天日塩の場合は、洗浄されたり、いったん溶かして濾過されますが、洗っても溶かしてもマグネシウム分・カリウム分などの成分は落ち、味が変わります。ここまでの全工程でせっかく作り上げたカンホアの塩の成分・味です。それを活かすために、これは地味でありとても緻密な作業ですが、欠かせないものです。そして、この後、計量・袋詰めしたものが、3種類のカンホアの塩、【結晶のまま】、【石臼挽き】、【石窯 焼き塩】になり、完成です。